ゼンシンの日々diary

能登半島地震による被害への対応

ゼンシンの日々

 能登半島地震による被害への対応として、中部地方整備局が行ったTEC-FORCEへの支援のため、輪島へ行ってきました。

 はじめに、この度の地震により犠牲になられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
 また、現地に災害支援活動で活躍され、また現在も活動さている皆様に敬意を表します。

 1月1日、元旦の地震発生を受け、1月3日から9日までの7日間、国土交通省天竜川上流河川事務所のTEC-FORCEに調査支援として当社の社員2名が同行しました。

事務所から調査地までの交通状況

 活動の概要を時系列で以下に示します。

                       

   

【1月2日】

 南信防災情報協議会との災害協定に基づき、事務所から出動要請がありました。

 事務所のTEC-FORCEは2日の夕方、現地へ出発しました。

【 1月3日】

 私たちは1月3日の朝に対応の拠点となる金沢河川国道事務所に向け出発しました。

 出発時に、北陸自動車道の金沢付近で通行止めとの情報がありましたが、そのような箇所もなく、5時間程で金沢河川国道事務所へ到着しました。

拠点となった金沢河川国道事務所

 本日の午後から石川県庁で、活動打合せを行い、明日からの調査の事前準備として要請のあった個所をマッピング等、必要情報をまとめました。

石川県庁での打合せ
調査対象個所のマッピング

【1月4日】

 道路状況が不明ではありましたが、 輪島市へ向けて出発しました。大渋滞で目的地まで約6時間を要しました。

 出発時の道路状況確認
渋滞状況
道路状況
被災状況
被災状況
被災状況

 現地作業では、UAVによる調査は許可手続き中で使用できないため、徒歩による調査を実施しました。

被災状況
地元の方への聞き取り
被災状況調査

 1個所目の調査終了時点で、午後3時を過ぎており、帰りの移動時間が予想できないため、本日の作業を終了し、帰路につきました。結果的に帰りの所要時間は約8時間を要しました。

 【1月5日】

 1月4日の調査内容の取りまとめを行いました。

 明日以降の調査の準備として、GoogleEarthを活用し、調査個所の位置情報を整理しました。

取りまとめ作業

【1月6日】

 朝5時に宿泊所を出発し、約5時間かけこの日の最初の目的地、輪島市の中心地付近に到着し、調査を開始しました。

道路状況
道路状況
被災状況

 長引いていたUAVでの調査許可が得られたため、UAVを活用した調査を開始しました。雨やヒョウ、雷など気象状況が目まぐるしく変わる中、この日はなんとか7個所の調査が終えました。

UAVによる調査
車載モニターでの確認状況
調査中のヒョウ
被災状況
被災状況
被災状況
UAVによる輪島市の状況

 帰路につきましたが、渋滞に巻き込まれ、宿泊所の金沢市まで約6時間を要しました。

【1月7日】

 1月6日の調査内容の取りまとめを行いました。

取りまとめ作業
取りまとめ作業

【1月8日】

 朝7時に宿泊所を出発し本日の調査地である輪島市門前町へ向かいました。

 のと里山海道 県立看護大ICでは一般車両の通行規制のため検問が設けられ、1時間ほど渋滞しましたが、目的地まで2時間程で到着しました。現地には前日からの雪が15cm程積もり、なお降り続いていました。

のと里山海道 県立看護大IC

 全天候型のUAVを持参していましたが、降雪中の撮影では、不鮮明な写真となるため、雪の降り止む少しの合い間にUAVを飛行させ調査を行いました。

UAVによる調査

 道路情報が混乱していたようで、他県の災害対策車両や民間の炊き出しボランティア(当時、ボランティア活動は見合わせるように県から指示が出ていたのですが)の方が道に迷い、通行止めの道路へ侵入する等したため、調査の合間にその対応をしました。

現地での車両誘導

 今回は4個所の調査を行い、帰路につきました。

 道中、渋滞もさほどなく、2時間程で金沢河川国道事務所へ到着し、調査結果の取りまとめを本日中に終了することができ、調査は終了しました。

【1月9日】

 この日、引継ぎ資料を作成し、後続班へ引継ぎをしました。

 事務所のTEC-FORCEはこの日の夕方、駒ヶ根市へ向けて帰路につきましたが、私たちは翌1月10日の朝、金沢を後にしました。

駒ケ根市に到着

《災害支援活動に参加しての感想》

 元旦の年始休暇の最中に起きた災害であり、人員確保が難しい中での対応でした。現地では、基地局の電源確保が困難で、携帯電話が使えない範囲が広く、情報収集や連絡等が取れない場面が多々ありました。有事の際の食糧、飲料水の備えも大事ですがトイレが使えない事の大変さを痛感しました。4月に入っても未だに現地では上下水道のライフラインの復旧は完全ではなく、災害の爪痕の大きさを認識しています。

 最後に、何よりも早い災害復興をお祈りいたします。

                                             oza

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