
この季節のアルプスは白っぽく霞んで見えます。
春になると気温が上がり上昇気流が発生し、地表付近の砂やちりなどが舞い上がります。
合わせて、空気中の水蒸気も増えます。
一方で、高気圧に覆われると下降気流が発生して”空気の蓋”がされ、
舞い上がったちりなどが上空に上がれず留まります。
また、花粉や黄砂など空気中の不純物も多く飛散します。
このため、「春霞」が起こるとのことです。
昔は、風情ある光景として詠われてもいますが、
花粉症や黄砂の影響で、
残念ながらそこに風情を感じられなくなっている昨今です。
