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【森林紀行No.3 ブルキナ・ファソ編】 No.13

森林紀行

明けましておめでとうございます。本年も「森林紀行エッセイ」をよろしくお願いします。

村の植物

様々な産物を書いた項で、植物としてシアバターの木、ネレ、サバ・セネガレンシス、バオバブなどを紹介した。これ以外に、いろいろと植物の葉の写真を撮り、きちんと同定はできていないが、その中の一部分と果樹などを含めて、もう少し植物を紹介したい。

プテロカルプス

大きなプテロカルプスの木にウェンガ(Wenga)村で出会った。村の入口のこの村の代表者の家の前にあったものである。プテロカルプスはマメ科のプテロカルプス属で35種ほどあるが、羽状複葉の葉と円盤のような翼がついた種子を見るとすぐにわかる。私はジンバブエでも森林調査を行っており、調査した地域ではプテロカルプスが最も良い材が取れる樹種だった。ジンバブエの樹種はPterocarpus angolensis だったので、ここのものは樹種は異なるものであるが同属である。中央アフリカから西アフリカに多く分布するので、きっとブルキナのこの周辺には沢山あるのだろう。久しぶりにプテロカルプスを見て懐かしい思いがし、まさに出会ったという思いだった。

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  ウェンガ村にあったプテロカルプスの木

 

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プテロカルプスの羽状複葉の葉

 

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プテロカルプスの円盤状の翼が付いた種子

 

マンゴー

マンゴーはどこの村にも大量にある。子供達だけでなく大人も皆おやつ代わりにマンゴーを食べている。ここのマンゴーは繊維が多いが、カリブ海のドミニカ共和国で食べた野生のマンゴーよりは大分繊維は少なく食べ易かった。

 

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ジョンゴロ村のマンゴー

 

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ラバラサンクララ村でマンゴーの木の下で日差しを避ける牛

日差しが強烈なので日陰を作るためにも植えられるマンゴー

 

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スバカ村。集会の前にマンゴーの木に登りマンゴーを取る男性

 

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スバカ村。男性が落としたマンゴーを運ぶ女性

 

この他、何種類もの実が食べられる木が、各村には植えられている。カシューナッツは多くの村で植えられていた。また、ニーム(インドセンダン)がどの村でも多く植えられていて日陰を取るのに利用されている。またバイオディーゼル燃料を取るジャトロハが植えられている所もあった。チューヤと言ってコノテガシワもかなり見た。

州局の庭にはハート型をした葉を持つ木、葉柄が長い掌状の木やアカシアなどかなりの樹種が樹木園風に植栽されていた。

 

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カシューナッツは多くの村で植えられている

 

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ニーム(インドセンダン)の実

 

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ジャトロハ

 

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チューヤ(コノテガシワ)

 

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ブヌナ村にあった実が食べられる木。甘く美味しい。

 

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州局の庭にあったハート型の葉の木

 

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州局の庭にあった葉柄が長く掌状の葉の木

 

つづく

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