村の技術
多くの村を訪ねた際に村で見た物作りの技術や道具、それに機械を使った技術などが観察できた。
簡易な土木技術
防風柵と土嚢
ジョンゴロ村からの帰途に見たものでは、ヤシの木を防風柵にしたり、土嚢を積んだりして、風食などの被害から畑や道路を護っている場所があった。住民自らが作ったとしたら相当に工夫をこらしたものである。
ヤシの木の杭を壁にして風食から畑を護る
ヤシの木と土嚢を積んで風食から道路を護る
橋
また、ヤシの木を使って簡易な橋を作っている場所があった。ただし、橋脚として使っているヤシの木の長さが不揃いだったり斜めに傾いている。これは使っている内に車の重みで傾いてきたのかもしれないが、全体に弱く不安定で今にも崩れ落ちそうである。こうしたものは地元にある資材を使って簡易にできるので、もっと普及しても良さそうに思えるが、ジョンゴロ村周辺でしか観察できなかったので普及はしていない。
雨期になると川となる場所の上にかかっていた木橋。木橋があるのは
素晴らしいが、バランスが悪い。丁寧に作れば強度も増すのだが。
建築材料
日干しレンガ
この辺りの家や倉庫などの建築物はすべて日干しレンガ作りである。粘土があれば簡単に作れるので、どの村でも日干しレンガは盛んに作られている。この辺りは地震がないのが幸いしている。
日干しレンガ。型に入れて作ったレンガを乾燥させている。ウラテンガ村
屋根葺き技術
屋根を葺くにはヤシの葉を乾燥させ編んだものかミレット(キビ類)のワラが用いられている。シデラドゥグで焼き肉を食べた店屋の屋根は、ヤシ葺きの屋根できちんと作られていて、ブルキナでもやればできるじゃんという印象を受けた。
ヤシで編んだ屋根。シデラドゥグの焼き肉屋。網がきちんと編んである
ヤシの葉を乾燥し編んで巻いたもの
同じ場所にワラを束ねたものもあった
同じ焼き肉屋にあったコンクリートの台。これは何だと聞くと、
夜はディスコに変身とのこと。若者のエネルギーの発散場所だ。
つづく