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【森林紀行No.1 13/18】「コカの町」
コカの町
コカの町の方がラゴ・アグリオよりも大分小さかった。道路はやはり未舗装であった。
ただ、ラゴ・アグリオの町よりは古い町なのだろう。少し落ち着いた雰囲気が漂っていた。しかし整うのは、まだまだ先の話しだろうと思われた。
毎朝早く起きて町の食堂に朝食を食べに行った。3軒くらい食堂があり、パンとコーヒーだったが助かった。ホテルにも食堂があったが、朝は始まるのが遅かったのだ。
コカの道路。左側の青い建物がホテルアウカ
ホテル・アウカ
受付にて
最初にホテル・アウカに着いたときに、受付の女性が我々に向かって「どこから来たの?」と聞いてきた。我々は「ハポン(日本)から来た。」と答えた。すると彼女は「ハポンから車でここまで来たのか?」とたずねて来た。最初私は何を聞かれているのか良く分からずキョトンとしていると、「ハポンとはどのあたりにある村か?きっと小さな村でしょう。」と言った。世界の地理がどのようなものか知らなかったのだろう。
私は「ハポンからキトー経由で、車で来たよ。ハポンは本当に小さな村だよ。」と答えた。
アウカの部屋
数が限られているので一人部屋が満杯であれば相部屋であった。2~4人くらいの相部屋の方が多少広くて居心地が良さそうだったが、壁はベニヤ板みたいなもので隣室との声は筒抜けであった。
一人部屋は多少しっかりしていたが、狭くて汚く居心地は非常に悪かった。特に裏の部屋はコンクリート製だったが、窓が小さくまるで監獄に入れられているようだった。
私は一人部屋にいたが、満杯の時は仕方なく裏の部屋に入ったが、多少でも居心地の良い一人部屋が空けばそちらに移った。
ホテル・アウカの部屋
ホテル・アウカにいた先住民
ある時、仕事から帰ってくると受付に入ろうとすると何か獰猛な動物がいるような殺気を感じ、中に入るのがためらわれた。中をそっと覗くと、これこそ正真正銘の原生のアウカ族ともいうべき先住民のインディオがいた。
やや小柄ながら筋肉質、猫背で耳に大きな穴を開け、木の枝を短く輪切りにしたものをさしている。その迫力には圧倒され、声をかけることもできなかった。冒険旅行に来たヨーロッパ人が道案内に雇っているとのことだった。
庭に飼っていたボア
ボアは大きくなれば5mにも達し、最初に我々が遭遇したものも4m程もあった。3m程のボアをホテルアウカの庭で放し飼いで飼っていた。木の枝2mくらいの高さのところにまとわりついてじっとしていた。昼間は動かないようだった。夜行性なのであろう。
その他飼っていた動物、鳥
ホテルアウカでは放し飼いのボア以外にオセロットやサル、トゥカン(オオハシ)やオウムを小屋に入れて飼っていた。トゥカンというのはくちばしが長く大きく、変わった鳥だ。キツツキ目オオハシ科に属する。キトーの土産物屋ではバルサ(比重が0.2程度の非常に軽い木)で作ったトゥカンを売っており、私もいくつかお土産に買った。
オセロット
サルと小鳥
小鳥
オウム
トゥカン(オオハシ)
コカの町の中にて
町で大きなネズミをみる
町の食堂ではときどきネズミの肉のステーキがあり、それも良くたべた。脂肪分が少なく、パサパサといった感じだったが、おいしかった。
それを犬のように首輪を付け散歩している人を町中ではときどき見かけた。小型犬くらいの大きさはあり、重さは6?7Kgはあるだろう。
モリーナ達
モリーナ達はラゴ・アグリオでもそうだったが、コカでもMAGの事務所の宿泊所に泊まった。そして夜は良く飲みに行った。彼らも泊まる場所は狭く、相部屋なので、事務所には泊まりに行くだけで、眠くなるまで外で時間をつぶしたかったのだ。そのため彼らと飲むときりがなかった。
飲み代といっても大したことはなかったが、最後は我々が持つようになるのだが、彼らは最初は、必ず「俺がおごる。」と言う。こちらも眠いので、「もうやめよう。」というと、モリーナは、「これが最後の一杯だ。」と言う。そしてそれが終わると「俺がおごるのはこれが最後だったが、今度はアロンソがおごる。」という。そしてアロンソが最後になると、「アロンソの最後のおごりは終わったが、今度はメディーナがおごる。」と言っていつまでたっても飲んでいて帰ろうとしないのだった。
コカの市場
コカの町に市場があり珍しいものが沢山あったので撮った写真が次のものである。その他、森や町で取った珍しい動植物も載せる。
マンダリン、チリモヤ(釈迦頭)、パッションフルーツ。
チリモヤは種の周りの果肉がクリームのようで甘く柔らかい。
種の大きさはカキの種くらい。パッッションフルーツは中に
つぶつぶの種があり、その周りの果肉と果汁が甘酸っぱい。
豆類(入れ物が珍しい)
果物を売る少年
野菜を売る少女
日本とは違った感じのニワトリ
コーヒーの殻を乾かしている
近くにいた水牛
林内周辺で取った動植物の写真
マーモセット?
同上
着生ラン
着生ラン
木の幹から直接花が咲く幹生花
菌類
サルノコシカケ
ノボタン科の低木(三主脈がはっきりわかる)
9月の駒ヶ岳
西駒んボッカに参加
9月15日(日)第1回中央アルプス西駒んボッカに参加しました。
伊那市鳩吹公園から中央アルプス将棊頭山の山小屋、西駒山荘までの標高差1750mのヒルクライムレースで、競争だけでなく、建替え工事予定である西駒山荘の建材(レンガ2.5キロ)を参加者全員で運び上げ、再建に携わることが大会の趣旨です。
小生3か月ぶりのレースで、練習もロクにせず、またしても過重肉体のままの参加となってしまったうえ、大会規定の携行品が、レンガのほかに地形図・レインウエア・食料・水1L以上・携帯電話・防寒着・熊鈴・健康保険証・ヘッドライト・携帯トイレ・手袋・ホイッスル(協賛)で、計約7キロを背負っての苦行であります。
台風18号上陸 前日であったため中止が心配されたレースは、AM6:30小雨で無事スタート。前半ロード区間と桂小場登山口から馬返しまでのトレイルはなんとか走りき り、馬返しから分水嶺はひたすら岩段を四つ足で登り続け、分水嶺から西駒山荘のトラバースでは大雨・暴風で震えながら、ゴール西駒山荘にてレンガを大会委員に手渡しての完走となりました。
想像以上にレンガが重く、登坂中は何度も捨てようかと思いました(おいおい?!)が、何とかゴールしてレンガを届けることができ、他のトレイルレースとは一味違う達成感。
ゴール後、稜線をトレランしようと計画していたため、しばらく天候の回復を待っていましたが、雨風は止まず、体が冷え込んできたので山景色を全く見ることもなく、早々にカッパを着込んでの下山となりました。
復路はレースでは無いため、他の参加者としゃべりながらのんびり走って、鳩吹公園着がAM11:30。山を見上げたら、なんと晴れあがっていました。
神様からの「来年も参加しなはれ」の声と解釈し、鬱憤は快晴となった午後に、駒ヶ根のテニスコートで晴らしました。
mokoji