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3月の駒ヶ岳

社窓


3月の駒ヶ岳

いよいよ春近しと言ったところでしょうか。

さて、この時期になると「三寒四温」ということを言います。

春先に寒暖を繰り返してだんだん暖かくなっていく、という意味で使われています。

しかし、もともとは中国東北部や朝鮮半島北部で、

冬期に寒い日が3日ぐらい続くと、そのあと比較的温暖な日が4日ぐらい続くという現象を表した言葉で、

これが日本に伝わって春先に使われるようになったとのこと。

いずれにせよ、春はもう少しです。

 

[南アルプス]

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【森林紀行No.3 ブルキナ・ファソ編】 No.17

森林紀行

トンガ(Tonga)村、ブヌナ村、タニャナ村

ブグッソー村に続いてトンガ村に行った。グアンドゥグ指定林ではブグッソー村が一番奥地で、トンガ村の方がやや道路に近い。同じくシアバターの買い付けを兼ねて行ったものである。

村の雰囲気

やや貧しそうに見えたが、トタン屋根の家もある。

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 トンガ村のある家。トタン屋根は裕福である、あるいは進んでいる

象徴であるが、伝統的なカヤ葺き屋根より熱気がこもりはるかに暑い

シアバターの買い付け

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村人がシアバターを運んでくる

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シアバターの重さを測る

ブヌナ(Bounouna)村

ブヌナ村に行ったのは2011年4月11日(月)である。4月8日にプロジェクトの運営委員会(Comite de pilotage)を行い、その時に他の村で活動している男性の青年協力隊員も委員会を見学に来て、そのまま数日間こちらのプロジェクトを見学して行った。その協力隊員と我がプロジェクトの女性協力隊員のIさんとドゥニーズの4人でブヌナ村に行った。

村の雰囲気

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バンフォラの町に近いせいか、奥地の村に比べ

て、畑もきちんと整備され、家もきれいである

ブヌナ村はバンフォラから数キロメートルしか離れていないので、ほとんどバンフォラ圏といっても良いくらいな近さである。だからプロジェクトを行っている村の中では物質文明的には一番発展しているとも、あるいは一番豊かな村とも言えよう。

ブヌナ村の苗畑

プロジェクトでは植林のため村でも苗木作りを行っている。その苗木作りの作業をこの村のプロジェクトの委員長のラムサと別の委員とで行っていた。

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軒先で作っている苗木

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ポットに土詰め

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ビニールポットの苗木

村の雰囲気

ヤシ酒をふるまってくれる。アルコール分はほんのわずかに感じるくらい。1?2%だろう。ビールよりかなり軽い。

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ヤシ酒をタライに入れる

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ブヌナ村の粉ひき機

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ひいたトウモロコシの粉

休憩

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ブヌナ村の委員長のラムサが持っている店

タニャナ(Tagnana)村

タニャナ村に行ったのは2011年4月12日(火)、ブヌナ村を訪ねた翌日である。メンバーは昨日と同じである。

タニャナ村までの道

トゥムセニ村などへ行く道路と同じであり、タニャナ村はトゥムセニ村の先にある。バンフォラのはずれでは、バイクと共に自転車も多い。

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村からバンフォラの町に自転車で来る人々

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女性達は頭にタライなどを乗せ、その中に荷物

を入れて運ぶ。頭に乗せて運ぶのは女性のみで、

男性が同じことをしているのは見たことがない。

 

ブルキナ歩き

「バンフォラの町」で紹介したように人々が歩くのは非常に遅い。私は日本にいる時、東京では普通に歩いているつもりでも、追い抜くことはあまりなく、抜かされることが圧倒的に多いが、ここバンフォラでは、いくらゆっくり歩いていても抜かされることはなく、抜くばかりである。暑いのと急ぐ必要がないので、ゆっくり歩いている。「ブルキナ歩き」だ。

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 鉄道の踏切を渡る(西方向に進む)とすぐに

右(北)側に大きな溜池が現れる。

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道路を横切る牛達。コサギのような白い鳥がまとわりつく。

村の雰囲気

村の面積はかなり広いようで、それに人々の性格が明るいといった印象を持った。

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伝統的な家の他、村独自の倉庫もある

苗畑

プロジェクトで指導して作っている苗畑がある。

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金網で囲い家畜の食害から苗木を守る。

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ポットの苗木

村周辺での薪集め

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村の周辺の木を薪として伐採している

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集めた苗木

会計指導

この村の中にある学校の教室で行った。村の中に学校の建物があるということがここでは驚きである。大きな村か町に近い村にしか学校はないと思っていた。

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まずは委員会のメンバーに集まってもらう。

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活動資金のバランスシートの確認。村の中では若者

ほど教育を受けている率が高い。この若い女性は子供

もいるが、プロジェクト活動にも熱心。理解力が早く優秀

【森林紀行No.3 ブルキナ・ファソ編】 No.16

森林紀行

ラボラサンクララ村とブグッソー村

(1) ラボラサンクララ(Labola Sankrala)村

2011年4月1日(金)にジョンゴロ村での仕事が終わった後に、そのままラボラサンクララ村に行き、同じ様にシアバターを買い付けた。ラボラとは実験室とは少しスペルは違うが近代的な名前、またサンクララとは響きが良く美しい名前がついた村があるものだと思った。

 

シアバターの買い付け

 

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シアバターを運んで来る女性。頭の上に20kg以上乗せても全く平気である

 

 

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一袋25kg程度のものが多い

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村人にシアバターの購入伝票の記載方法を指導するドゥニーズ

 

村の雰囲気

大きなマンゴーの木があり、その下に牛やホロホロチョウがいてとてもゆったりした時間が流れている村のように感じた。

 

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牛にホロホロチョウに鶏。

 

(2) ブグッソー(Bougousso)村

ブグッソー村に行ったのは2011年4月6日(水)であり、ブグッソー村の後にはトンガ(Tonga)村にも行った。ブグッソーとは変わった響きである。この村もシアバターの買い付けを兼ねて行ったのでラキエタ・センターの2人は同じであるが、スタッフで一緒に行ったのはママドゥである。ママドゥの担当がグアントゥグ指定林であり、ブグッソー村とトンガの村がグアンドゥグ指定林の周辺に在るのだった。

バンフォラを出発

ブグッソーまでは遠いので、昼飯用に、まずバンフォラでサンドイッチを買う。買う店は「バンフォラの町」で紹介したサンドイッチ作りの屋台のような店を出している女性からである。

ティエフォラの町役場

途中ティエフォラの村役場にも寄って打合せをする。

 

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ティエフォラの村役場

シデラドゥグ

シデラドゥグには森林官事務所があり、そこにも寄って打ち合わせる。

 

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シデラドゥグ方面への道路

 

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シデラドゥグの町

 

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シデラドゥグの環境省の森林官事務所

 

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森林官事務所の庭

 

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森林官事務所前のカイセドラの並木道

 

シデラドゥグからブッグッソーへ

シデラドゥグを過ぎると大きな溜池が右側に見える。ウオ(Ouo)方向(東方向)に向かっている道を左(北)に入って行くとグァンドゥグ指定林である。グァンドゥグ指定林とこれに対面する形でコングコの指定林があり、この2つの指定林はかなりの密度で森林が残っている。それでも本来の姿からは相当に劣化した森林である。

 

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シデラドゥグを過ぎたあたりの大きな溜池

 

村の雰囲気

やや奥まった静かな村という印象である。家はこのあたりの村は、ほぼ同じように日干しレンガを積み上げた丸い家の上にヤシやワラで葺いた屋根である。トタン屋根よりもずっと涼しくて良いと思う。土にはところどころに鉄塊が見える。昔の土壌の名称ではラテライトだ。また、家の周りには薪を積んでいる家も多い。ここでは鉄製のカマドも使われていた。

 

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ブグッソー村の家

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小さい建物は穀物倉庫である

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土壌は、強烈な暑さのためケイ酸や塩基類が用脱されて、鉄塊がよくみられ、赤土が多い

 

 

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積み上げられた薪

 

倉庫

プロジェクトで作った倉庫の中に村人が作ったシアバターが保管されている。

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プロジェクトの援助で作った村の倉庫

シアバターの買い付け

シアバターの買い付けは他の村で紹介した通りである。

 

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村人が作ったシアバターを持ってくる

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秤をシアバターの木に吊るす

 

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シアバターの重さを測る

 

 

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シアバターを溶かす

 

つづく

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