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国土交通省中部地方整備局ならびに天竜川上流河川事務所より感謝状の授与

お知らせ

天竜川上流河川事務所と一般社団法人南信防災情報協議会で締結している「災害又は事故における緊急的な応急対策の支援に関する協定書」(平成25年3月)に基づく活動について、国土交通省中部地方整備局ならびに同天竜川上流河川事務所より感謝状を授与していただきました。

今後も、関係者の皆様と協力しながら地域の防災、減災に寄与していきたいと思います。

 


 

平成30年7月豪雨対策支援

平成30年7月豪雨に伴う広島県内(江田島市・三原市・安芸郡海田町)の被害における緊急的な調査支援として、二次災害防止のための緊急渓流調査いました。

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平成30年7月豪雨対策支援

平成30年7月5日?6日にかけて停滞する梅雨前線に伴う記録的な大雨による砂防施設への影響を把握するため、直轄砂防事業区域において整備された砂防施設の状況確認及び緊急点検を実施しました。

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2月の駒ヶ岳

社窓


2月の駒ヶ岳

こちらでは、1月も終わりになってようやく今シーズン最初の本格的な降雪となりました。

ちょっとした降雪はありましたが積もるような雪は初めてで、今シーズン初めて雪かきをしました。

とはいえ、中央アルプスの積雪も1月からあまり変わっていないようで、昨年と比べても少ないことがわかります。

 

さて、2月4日は二十四節気の最初となる立春です。

昔は生活上においては春が一年の始まりと考えられており、立春は言ってみればスタートにあたります。

ですので、「春」の響きから春が来たものと考えたくなりますが、

どちらかと言えば最も寒い時が過ぎ、これから徐々に暖かくなって春に向かうスタートだと考える方が良いようです。

まだまだ、寒い日が続きます。

 

[南アルプス]

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【森林紀行No.7 アラカルト編】 No.3_セネガル

森林紀行

セネガル_貴重な生態系マングローブ林

 セネガルについてはこの紀行文の中で取り上げたが、マングローブ林について再度取り上げる。アフリカ大陸の最西端の国セネガルの南西部には,サルーム・デルタがあり,そこには不思議なマングローブ林がある。標高1?2m程度の土地に平均樹高4?5m(1?20mくらいの幅がある)のマングローブ林が20万ha以上も広がっているのだ。これは東京都と同じくらいの面積である。

 

 

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サルーム川とマングローブ林の遠景

 

 

 迷路のようなデルタ地帯。一旦入り込んだら,磁石やGPSさえ利かなくなり,決して外界には出ることができなくなってしまうというブラックホールのような場所さえあるという。地元民が恐れている場所だ。誰もが恐ろしくてそこには近づかない。ある日,そんな迷路の様な水路をボートでゆっくりと進んでいるとマングローブ林の中から何かが突然飛び立った。「何だ。あれは。翼竜か?」ボートのエンジンの音に警戒したのだろう。羽根幅3mはあろうかと思われる巨大な鳥が,あっという間に飛び去った。これはオニアオサギ(Goliath Heron(英語), Ardea goliath(学名))だった。幸いにも我々はこのブラックホールから無事抜け出ることができた。

 

 

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マングローブ林地帯を飛ぶ翼竜のような巨大なオニアオサギ

(羽根を広げると3m以上もある)

 

 

 マングローブ林は,葉が海に落ちるとそれが養分となり,プランクトンが増え,プランクトンが増えると魚が増え,魚が増えると鳥が増えると言った食物連鎖が良く分かる。鳥でもとりわけ,ワシ,タカの猛禽類,大型のサギ類,ペリカン類など生態系の頂点に立つ鳥を見ることができる。生態系のピラミッドの頂点に立つ鳥などはその傘下に多くの生物を育んでいることからアンブレラ種と呼ばれている。アンブレラ種が住むには広大な面積の森林が必要であるが,ここではそれがマングローブ林である。つまり,ここは生物多様性を維持する貴重な森林なのである。

 

 

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感潮水路(川に海水が流入する部分で、川が潮の満ち引き(潮汐)の影響を受ける水路)

 

 

 

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牛も感潮帯を歩く

 

 

 そして,このマングローブ地帯には約30万人という多くの住民が住んでおり,住民達は,永年にわたってマングローブ林を建築材や薪炭材の採取場として利用し,マングローブの海域を漁場とし,また,陸地は,農地として利用してきた。最近は,その風光明媚な景色に多くのヨーロッパ人も訪れ,観光の対象にもなっている。

 

 

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トゥバクータ(地名)にあるホテルの前のマングローブ林

 

 

 ところが自然か人為かわからないが気候変動が影響し,1960年代から雨量が減り始め,塩分濃度が上昇し,マングローブ林が失われつつある。貴重な生態系を維持し,住民の生活を維持するためにも少なくとも人為の影響だけは避けなければならない。物質文明の大きな流れは押しとどめがたいかもしれないが、せめて、パリ協定からアメリカは離脱せず、各国は温室効果ガスの削減義務を順守してもらいたいと思う。それが、セネガルで仕事をしてきた私の最低限の願いだ。

 

 

 

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