森林紀行travel
【森林紀行No.3 ブルキナ・ファソ編】 No.22
指定林(国有林)
ブルキナでは国有林のことを指定林(forêt classe)といっている。プロジェクトでは4つの指定林周辺に住む住民を対象に住民が自ら森林を管理し、森からの恵みを利用することで生計の向上を図ることを目的としている。住民は昔からずっと森林を利用し続けてきたので森林の樹木の密度が低く相当に劣化している。劣化度合いは、森林への圧力によるが、それは人口圧に比例している。都市のバンフォラに近いブヌナ指定林の森林は樹木が生えている密度は非常に低く、場所によっては草原のようになっている。次にバンフォラに近いトゥムセニ指定林は樹木の密度は低いけれどもようやく森林と言ってもさしつかえないような森林である。一方グアンドゥグとコングコ指定林の森林は面積も広大で、樹木の密度も高いと言える森林である。
ブヌナ指定林
ブヌナ指定林の面積は1,300haと他の指定林に比べてかなり小さい。それに樹木は本当に少ない。大部分が森林とは言えないような草原に近い状態である。住民が薪材としてずっと利用し続け、伐採されてしまったのである。一部シアバターの木やネレの木が残っているがそれも非常に少ない。30年ほど前に植林された小面積のチークの人工林があるが、成長は非常に悪い。

シアバターの木がわずかに残るブヌナ指定林

一部チークの植林地があるが成長は悪い。30年生で樹高10m程度

ブヌナ指定林の標識
トゥムセニ指定林
トゥムセニ指定林は、2,500haでブヌナの指定林よりは大きいが、大木はほとんどなく、かなりの疎林である。疎林ではあるが、一応、森林らしき様相は呈している。しかし、疎林であるので林内は歩き易く、放牧も容易である。本来指定林の中の放牧などは禁止であるが、かなりの牛も見られたことから、人間だけでなく家畜の食害によっても劣化した森林である。

トゥムセニ国有林。

樹木の密度の低いトゥムセニ指定林
グアンドゥグ指定林
グアンドゥグ指定林内は9,500haと面積も広大で樹木の密度も高い。やはりバンフォラから約80kmと離れていて人口圧が低いからである。

グゥアンドゥグ指定林内の村へ通じる道路

グアンドゥグ指定林内の道路
コングコ指定林
コングコの指定林は27,000haあり、グアンドゥグ指定林の倍以上の面積があり、プロジェクトが対象としている4指定林の中では最も広い。樹木の密度はグアンドゥグ指定林と同じかやや高いくらいである。

コングコ指定林内の道路

コングコ指定林
【森林紀行No.3 ブルキナ・ファソ編】 No.21
倉庫の検査
プロジェクトでは毎年5村づつ、村の倉庫を作っており、2011年にはグアンドゥグ指定林のウラテンガ村、グアンドゥグ村、ダンドゥグ村、コングコ指定林のフガングエ村、それにブヌナ指定林のラボラサンクララ村の5村に倉庫を作っていた。私がブルキナにいた時期に完成したので業者とカッソンと検査に行った。まずは遠いグアンドゥグ指定林とコングコ指定林の周辺の村に向かった。それが終わってからバンフォラに近いブヌナ指定林のラボラサンクララ村に行った。ラボラサンクララ村の倉庫はこの日には完成していなかったので、後日再度検査に行かなければならなかった。
シデラドゥグの焼き肉屋
いつものようにまずはシデラドゥグまで行った。そこで、焼き肉屋に行き、昼飯用の肉を焼いておいてくれるように頼む。

焼き肉やのあんちゃん
焼き肉屋のマトン。これが実に美味い
森林官事務所
まずはシデラドゥグの森林官事務所に行き打ち合わせる。前にも記したが、ここの森林官は英語を話す。この森林官とカッソンが英語で会話しているのでビックリした。フランス語でないのだ。ここの森林官はガーナにいたので、フランス語よりも英語の方が話易いようだった。

壁にハイエナのような毛皮が飾ってある

村のプロジェクト委員会の委員達を集め、マンゴーの木の下打ち合わせ
森林官事務所の前の小学校で
打合せが終わって、森林官事務所のそばにある小学校を見ていると小学生達がカメラを持っている私を見つけ、一人が歓声を上げると皆一斉に私をめがけて走り始めた。私もこれには驚いた。ちょっとまずいなあと思いながらもあっという間に子供達に囲まれてしまった。写真のように実にキラキラ輝き穢れのない目をしている。この子供達だけは、腐敗した大人にならないように育つことを祈った。

人懐っこく一斉に駆け寄って来る子供達
倉庫
どの村の倉庫も同じスタイルで作ってある。作っている業者が一緒だから質も同じだ。日本人の目から見たら緻密さや細やかさがなく作り方は荒い。建てつけが悪く、ドアは閉まるが噛みあわせが悪く、少しずれたりしているので、ぴったり閉まるように改良させたりする。しかし、この辺りではこれ以上良いものはできないであろうというくらいちゃんとしている。

きれいに仕上がった倉庫

窓の戸締り金具と穴の位置が少しずれたりしているので改良

天井はトタンである

トタン屋根の内部。空気穴、ブロックは削りっぱなし

倉庫内の窓から外を望む

窓の戸締り用金具
帰り道のシデラドゥグにて
4つの村の倉庫は不具合を直させたので、帰ることとした。

村から街道に出て、出会った子供達

途中の溜池の沿いを歩く牛達
焼き肉屋
帰りには頼んでおいた焼き肉を食べにシデラドゥグに行く。大分遅い昼食となった。腹がへっていることもあるが、地元民も食べるこのようなところで食べるのは実においしい。日本では同じような準備や焼き方がないからだろうか?

朝頼んでおいた焼き肉。これが美味い
ラボラサンクララ村の倉庫
その後ラボラサンクララ村の倉庫の検査に行った。この時点で、倉庫はまだ未完成だったので、完成した後4月22日に、もう一度検査に行き、問題ないことを確認した。

建設中のラボラサンクララ村の倉庫
ラボラサンクララ村はバンフォラに近く、バンフォラに近いほど整備
されていて、この村にも学校があり、この日は運動会をしていた
【森林紀行No.3 ブルキナ・ファソ編】 No.20
ジャンガ村とカジョー村
ジャンガ(Djanga)村
ジャンガ村には2011年4月20日(水)、フガングエ村の後に訪ねた。
村の雰囲気
村に着いた時に村人が集まって村民集会を開いていた。その参加者は男だけで、男性社会である。そして有力者は裕福そうでソーラー発電やテレビも持っていた。貧しい中でも貧富の差はかなりありそうに見えた。

男達が集まって村の集会

村の有力者の家にはテレビがあり、外にアンテナ
を立て、ソーラーパネルとバッテリーがある

粘土で作った改良カマドを使用

トウモロコシの粉を溶いて暖めている

まな板を使わないが、手の上で上手に切る

つるべ式の井戸も多い

村のトイレ。家とは離れて作る。プラスティック性の
やかんに水を入れて持って行きそれで手を洗う
シアバターの購入

村人が持って来たシアバターの重さを測る

シアバターを溶かす。固まる時間を測る

この村で作ったシアバター
カジョー(Kadjo)村
カジョー村に行ったのは2011年4月21日(木)のことである。カッソンと行った。村への会計指導である。

途中の道路はトラックが通るとひどい埃

途中のカシューナッツの植栽地
村の雰囲気
バンファオラからシデラドゥグを過ぎ、さらに遠くの林内の村で、村人がよりまとまっているように見える。

村の入口

我々が着くと、すぐに皆が集まってくる

粘土で作った改良かまど
割礼
この辺りの子供達は全員が割礼を受けていると思われる。裸で歩いている男の子を見ると良く分かる。女性も皆、割礼を受けていると思われる。デベソも多い。5才までに20%の子供は亡くなると言われているが、割礼の影響もあるのではないかと思われる。
会計指導

村人にプロジェクトのバランスシートを説明
スンバラ

スンバラを沢山作っている。スンバラの莢。前に記したが
ネレというマメ科の木の種子を発酵させ作る調味料。
納豆菌と同類の菌のため好きな人には良い匂いだが、
外国人では、その匂いに適応できない人もいる。
カジョー村から帰る途中の村にて

イスフがホロホロチョウを2羽買う

ホロホロチョウ

子供達と
続く
【森林紀行No.3 ブルキナ・ファソ編】 No.19
ウラテンガ(Ouratenga)村とフガングエ(Fougangue)村
ウラテンガ村
ウラテンガ村に行ったのは2011年4月14日(木)のことで、ウェンガ村を訪ねた後に行った。この村もシアバターの買い付けを兼ねて行ったものである。
村の雰囲気

ロバが草を食み、のんびりとした雰囲気である

トウモロコシ粉を練って暖めている。使っているのは
最も原始的な石を三つ使った三ツ石カマドだ
シアバターの購入

住民の作ったシアバターの重さを測り、
品質を調べた後に購入伝票を渡す
ドゥリバラ

マラリアに効くというドゥリバラの根を削る

削った根を乾燥させる
苗畑

極小さな村落苗畑である

ワラをかけて日陰を作る
ウラテンガの家

家の外。雑然とし、整理していない

家の中では子供に昼寝をさせていた
フガングエ(Fougangue)村
フガングエ村に行ったのは4月20日(水)である。カッソンとラキエタ・センターのいつもの2人と行った。フガングエ村の後にジャンガ村にも行った。ここはシアバターの買い付けを兼ねて行ったものである。
シデラドゥグで
昨日(4月19日)倉庫の検査に行く時に、遅い昼飯を取った焼き肉屋で、また昼飯用に肉を焼いておいてくれるように頼んでからフガングエ村に行く。

清潔とは言えないが、焼いてあるので大丈夫。これが美味い
村の雰囲気

村の入口

薪を積んでいる。積み方は他の村と比較して良い方である
シアバターの購入

村人がシアバターを運んでくる。いつもと同様
重さをはかり、品質を調べ、購入伝票を渡す
バグボの写真
前述したように、この時隣国のコートジボワールではバグボ元大統領派と現大統領のワッタラ派との衝突から内戦状態に陥り、村へ訪ねる少し前に元大統領のボグボが拘束された。バグボへの不満はコートジボワルからブルキナまで届いていたのであろう。この辺鄙な村の中でバグボが白人の警官に捉まり、真っ裸で警棒でたたかれながら押し連れられて行く写真が出回っていたのである。そのような写真がこのようなところにあるとは本当に驚いた。これはもちろん合成写真であるが、静かな村でも一旦ことが起こればどのように変身するかわからないと思ったものである。
つづく
【森林紀行No.3 ブルキナ・ファソ編】 No.18
スバカ村、ウェンガ村
スバカ(Soubaka)村
スバカ村に行ったのは2011年4月13日(水)だった。この日はスバカ村のプロジェクトの委員会の総会を行った。スバカ村はタニャナ村に近く、トゥムセニ指定林周辺の村である。正式にはスバカニエドゥグゥ(Soubakaniédougou)という。
スバカまでの道
何回も通る道であるが、通るたびに楽しい。

バイクだけでなく自転車利用の女性も多い

立派なカイセドラの並木道
村の雰囲気
スバカ村はトゥムセニ指定林の周辺にあり、この指定林はバンフォラの西側に位置し、バンフォラにかなり近い。バンフォラの東側に位置しバンフォラからはかなり遠いグアンドゥグやコングコ指定林の周辺の村よりも物質的には大分豊かなように見える。

ヤシの木が多く、大きな建物もある

裸で遊ぶ子供達

木に登り、総会のおやつとして食べるマンゴーを取る男性。
マンゴーの木は村内に沢山植えられている

男性が落としたマンゴーを運んで来る女性

女性が持ってきたマンゴー

ドゥニーズが総会の司会を行う

バランスシートの表を見せる村人
総会に出席しているほとんどの女性達のかかとは、ひび割れている。乾燥しているので、こうなるのであろう。ここから黴菌が入る可能性があるので、せめてシアバターを塗ってもらいたいと思ったものである。
ウェンガ(Wenga)村
ウェンガ村に行ったのは2011年4月14日(木)のことで、スタッフのママドゥとラキエタ・センターの2人と一緒に行った。ウェンガ村はグアンドゥグ指定林周辺の村で、シデラドゥグの先の村である。バンフォラからはシデラドゥグまでは車で1時間はかかるから1時間半以上はかかる遠い村である。
村に行くまでの道
いつものことであるが、バンフォラでサンドイッチを買って、シデラドゥグで休む。簡易なバイクや自転車が村人の主要な足だ。

たこ焼き型鉄板で作ったオヤキをイスフと一緒に食べる

ヤマハのバイク

ごく簡易な自転車
ウェンガ村
ウェンガ村の入り口にはプロジェクトの支援で作った井戸もある。また、簡易な村落苗畑もあり、薪も揃えて積んでいる。ここではシアバターの買い付けとプロジェクトの進行状況を聞きこんだ。

プロジェクトで支援した井戸

簡易な村落苗畑

薪

プロジェクトの進行状況の聞き込み
【森林紀行No.3 ブルキナ・ファソ編】 No.17
トンガ(Tonga)村、ブヌナ村、タニャナ村
ブグッソー村に続いてトンガ村に行った。グアンドゥグ指定林ではブグッソー村が一番奥地で、トンガ村の方がやや道路に近い。同じくシアバターの買い付けを兼ねて行ったものである。
村の雰囲気
やや貧しそうに見えたが、トタン屋根の家もある。

トンガ村のある家。トタン屋根は裕福である、あるいは進んでいる
象徴であるが、伝統的なカヤ葺き屋根より熱気がこもりはるかに暑い
シアバターの買い付け

村人がシアバターを運んでくる

シアバターの重さを測る
ブヌナ(Bounouna)村
ブヌナ村に行ったのは2011年4月11日(月)である。4月8日にプロジェクトの運営委員会(Comite de pilotage)を行い、その時に他の村で活動している男性の青年協力隊員も委員会を見学に来て、そのまま数日間こちらのプロジェクトを見学して行った。その協力隊員と我がプロジェクトの女性協力隊員のIさんとドゥニーズの4人でブヌナ村に行った。
村の雰囲気

バンフォラの町に近いせいか、奥地の村に比べ
て、畑もきちんと整備され、家もきれいである
ブヌナ村はバンフォラから数キロメートルしか離れていないので、ほとんどバンフォラ圏といっても良いくらいな近さである。だからプロジェクトを行っている村の中では物質文明的には一番発展しているとも、あるいは一番豊かな村とも言えよう。
ブヌナ村の苗畑
プロジェクトでは植林のため村でも苗木作りを行っている。その苗木作りの作業をこの村のプロジェクトの委員長のラムサと別の委員とで行っていた。

軒先で作っている苗木

ポットに土詰め

ビニールポットの苗木
村の雰囲気
ヤシ酒をふるまってくれる。アルコール分はほんのわずかに感じるくらい。1?2%だろう。ビールよりかなり軽い。

ヤシ酒をタライに入れる

ブヌナ村の粉ひき機

ひいたトウモロコシの粉
休憩

ブヌナ村の委員長のラムサが持っている店
タニャナ(Tagnana)村
タニャナ村に行ったのは2011年4月12日(火)、ブヌナ村を訪ねた翌日である。メンバーは昨日と同じである。
タニャナ村までの道
トゥムセニ村などへ行く道路と同じであり、タニャナ村はトゥムセニ村の先にある。バンフォラのはずれでは、バイクと共に自転車も多い。

村からバンフォラの町に自転車で来る人々

女性達は頭にタライなどを乗せ、その中に荷物
を入れて運ぶ。頭に乗せて運ぶのは女性のみで、
男性が同じことをしているのは見たことがない。
ブルキナ歩き
「バンフォラの町」で紹介したように人々が歩くのは非常に遅い。私は日本にいる時、東京では普通に歩いているつもりでも、追い抜くことはあまりなく、抜かされることが圧倒的に多いが、ここバンフォラでは、いくらゆっくり歩いていても抜かされることはなく、抜くばかりである。暑いのと急ぐ必要がないので、ゆっくり歩いている。「ブルキナ歩き」だ。

鉄道の踏切を渡る(西方向に進む)とすぐに
右(北)側に大きな溜池が現れる。

道路を横切る牛達。コサギのような白い鳥がまとわりつく。
村の雰囲気
村の面積はかなり広いようで、それに人々の性格が明るいといった印象を持った。

伝統的な家の他、村独自の倉庫もある
苗畑
プロジェクトで指導して作っている苗畑がある。

金網で囲い家畜の食害から苗木を守る。

ポットの苗木
村周辺での薪集め

村の周辺の木を薪として伐採している

集めた苗木
会計指導
この村の中にある学校の教室で行った。村の中に学校の建物があるということがここでは驚きである。大きな村か町に近い村にしか学校はないと思っていた。

まずは委員会のメンバーに集まってもらう。

活動資金のバランスシートの確認。村の中では若者
ほど教育を受けている率が高い。この若い女性は子供
もいるが、プロジェクト活動にも熱心。理解力が早く優秀
【森林紀行No.3 ブルキナ・ファソ編】 No.16
ラボラサンクララ村とブグッソー村
(1) ラボラサンクララ(Labola Sankrala)村
2011年4月1日(金)にジョンゴロ村での仕事が終わった後に、そのままラボラサンクララ村に行き、同じ様にシアバターを買い付けた。ラボラとは実験室とは少しスペルは違うが近代的な名前、またサンクララとは響きが良く美しい名前がついた村があるものだと思った。
シアバターの買い付け

シアバターを運んで来る女性。頭の上に20kg以上乗せても全く平気である

一袋25kg程度のものが多い

村人にシアバターの購入伝票の記載方法を指導するドゥニーズ
村の雰囲気
大きなマンゴーの木があり、その下に牛やホロホロチョウがいてとてもゆったりした時間が流れている村のように感じた。

牛にホロホロチョウに鶏。
(2) ブグッソー(Bougousso)村
ブグッソー村に行ったのは2011年4月6日(水)であり、ブグッソー村の後にはトンガ(Tonga)村にも行った。ブグッソーとは変わった響きである。この村もシアバターの買い付けを兼ねて行ったのでラキエタ・センターの2人は同じであるが、スタッフで一緒に行ったのはママドゥである。ママドゥの担当がグアントゥグ指定林であり、ブグッソー村とトンガの村がグアンドゥグ指定林の周辺に在るのだった。
バンフォラを出発
ブグッソーまでは遠いので、昼飯用に、まずバンフォラでサンドイッチを買う。買う店は「バンフォラの町」で紹介したサンドイッチ作りの屋台のような店を出している女性からである。
ティエフォラの町役場
途中ティエフォラの村役場にも寄って打合せをする。

ティエフォラの村役場
シデラドゥグ
シデラドゥグには森林官事務所があり、そこにも寄って打ち合わせる。

シデラドゥグ方面への道路

シデラドゥグの町

シデラドゥグの環境省の森林官事務所

森林官事務所の庭

森林官事務所前のカイセドラの並木道
シデラドゥグからブッグッソーへ
シデラドゥグを過ぎると大きな溜池が右側に見える。ウオ(Ouo)方向(東方向)に向かっている道を左(北)に入って行くとグァンドゥグ指定林である。グァンドゥグ指定林とこれに対面する形でコングコの指定林があり、この2つの指定林はかなりの密度で森林が残っている。それでも本来の姿からは相当に劣化した森林である。

シデラドゥグを過ぎたあたりの大きな溜池
村の雰囲気
やや奥まった静かな村という印象である。家はこのあたりの村は、ほぼ同じように日干しレンガを積み上げた丸い家の上にヤシやワラで葺いた屋根である。トタン屋根よりもずっと涼しくて良いと思う。土にはところどころに鉄塊が見える。昔の土壌の名称ではラテライトだ。また、家の周りには薪を積んでいる家も多い。ここでは鉄製のカマドも使われていた。

ブグッソー村の家

小さい建物は穀物倉庫である

土壌は、強烈な暑さのためケイ酸や塩基類が用脱されて、鉄塊がよくみられ、赤土が多い

積み上げられた薪
倉庫
プロジェクトで作った倉庫の中に村人が作ったシアバターが保管されている。

プロジェクトの援助で作った村の倉庫
シアバターの買い付け
シアバターの買い付けは他の村で紹介した通りである。

村人が作ったシアバターを持ってくる

秤をシアバターの木に吊るす

シアバターの重さを測る

シアバターを溶かす
つづく
【森林紀行No.3 ブルキナ・ファソ編】 No.15
ジョンゴロ(Djongolo)村
ジョンゴロ村までの道
ジョンゴロ村に行ったのは2011年4月1日(金)のことである。ドゥニーズとラキエタ・センターのアーメッドとその助手の女性とイスフの運転で行った。ジョンゴロ村はトゥムセニ村に近く、先日通った道である。バンフォラに近いほど道路沿いでのもの売りが多く、バンフォラ圏を出るともの売りは、ほとんどいなくなる。

バンフォラに近いところでは道路際での物売りが多い
村の雰囲気
どの村も皆そうであるが、ジョンゴロ村もやはり静かでのんびりした印象である。訪問した時は村人が少なくややさびしいという感じも受けた。主に写真で紹介する。

村の集落への入口。静かな雰囲気

村の畑。種を播いた後わらなどを乗せている

村の井戸。釣瓶式の井戸

井戸の周りで洗濯。こちらの人は膝を曲げず
に腰を曲げるので腰痛になりそうな曲げ方である
シアバターの購入
この日はラキエタ・センターの二人とスタッフのドゥニーズと村人が作ったシアバターの買い付けを兼ねて行ったものである。
まずは村人が作ったシアバターの重さを測る。次にサンプルを取り、溶かす。油の温度が42?43°になったら、ソーダーを加え、油が固まるまでの温度を測る。早く固まるほど質が悪く、良いものは20分以上たっても固まらない。その固まる時間により1?3のクラスに分ける。買い取り値段も質の良いものほど高い。プロジェクトでは質の良いものを作るのが目標だ。そして村人に購入伝票の記入の仕方などを指導する。

村人が作ったシアバターの重さを測る

重量を記載する

サンプルを取りだす

サンプルを溶かす

溶かしたシアバターの温度を測り、ソーダを加え固まるまでの時間を測る

伝票の記載方法を指導するドゥニーズ

シアバターの製造は女性の仕事。左の女性は子供を抱いている
つづく
【森林紀行No.3 ブルキナ・ファソ編】 No.14
村での活動 トゥムセニ(Toumousseni)村
私が訪ねた村をいくつか紹介したい。最初はトゥムセニ村である。訪問した村では、どの村でも老若男女、皆生き生きとしている。特に子供の目はキラキラと輝いている。現代にあっては物質文明とは最も対極に住んでいる人々と思われるが、幸福そうである。幸福度は、物質文明と反比例するのではないかとさえ思わされ、物質の豊かさでは幸福度は測れないということを証明しているようでもある。
そういった村人ではあるが、彼らもより多くの資金や物資を援助してくれと頼んでくる。徐々に物質文明に汚染されているのであろう。つまりは、幸福とは反対の方向に行きたいと言っているということになるが、それも我々の援助がそうさせているのではないかと、そう思うとある種の矛盾を感じるのである。
トゥムセニ村までの道
トゥムセニ村はトゥムセニ指定林周辺の村で、バンフォラの西約30kmに位置し、車で40分程である。この村は、私がこのプロジェクトに参加して始めて訪れた村なので印象深い。2011年3月29日(火)、スタッフのドゥニーズと一緒に訪れた。途中見るもの皆珍しい。乾期であるため舗装されていない道路からは車やバイクが通るともの凄い埃がまき上がる。所々にフランスの植民地時代に植えられたカイセドラ(Khaya senegalensis)の並木も美しい。

埃がまい上がる道路

カイセドラ(Khaya senegalensis)の並木
村の雰囲気
バンフォラに近いためプロジェクトを行っている村の中では比較的進んでいるように見える。進んでいるというのは物質文明の度合いで、日干しレンガ作りではあるが、倉庫など大きな建物があったり、村人が着ている着物も小ざっぱりしているといったところから受けた印象である。家と同じ作りで小さな建物が沢山ある。これは穀物などの倉庫として使っているとのことである。

日干しレンガ製の小さな建物は、穀物などの倉庫
トゥムセニ村には、ヤシの木が多い。ヤシの木は、葉を屋根に葺いたり、樹液からヤシ酒を作ったり、ココナツオイルなどいろいろと利用されている。

ヤシの木が多いトゥムセニ村
私は3月11日の日本の大地震と3月22日のワガドゥグでの兵士の反乱事件と2度も強い緊張をしいられてからあまり日にちが経っていなかったので、この村のゆったりした雰囲気に癒される思いであった。
歓迎を受ける
初めて訪れ、ドゥニーズが私を紹介してくれると、そこで待っていた住民森林管理組織の委員会のメンバー達がアダンセ(ようこそ)と言って、大歓迎してくれる。私が自己紹介をし、ブルキナに来た経緯などを話すとドゥニーズが現地語のジュラ語に通訳してくれる。
村人にいろいろ聞きこんでいる時には、遠くに粉ひき機の規則的な音が聞こえてきて、それがのんびりとしたその場の雰囲気にピッタリと合っていてとれも気持ちが良かった。聞きこんでいる周囲には豚や鶏が飛び交い、幼い姉が弟の面倒をみている子供もいる。日本でも戦後のしばらくの時期までの田舎では同じような雰囲気だったのだろうと思う。

聞き込みをしている周りにいた子ブタ。ブタを飼っている人は少
ないので、ここの人はイスラム教でなくキリスト教かもしれない

どの村にも鶏は多い

幼い姉が弟の面倒をみている子供
仕事
ドゥニーズがプロジェクトの進行状況やプロジェクトへの資金の出入状況などを予め模造紙に作っておいた表を見せ、住民と共にそこに書きながら確認していく。

あらかじめ用意した模造紙でドゥニーズが説明

プロジェクトの進行状況を記入した模造紙を持つ住民森林管理組織のメンバー
つづく
【森林紀行No.3 ブルキナ・ファソ編】 No.13
明けましておめでとうございます。本年も「森林紀行エッセイ」をよろしくお願いします。
村の植物
様々な産物を書いた項で、植物としてシアバターの木、ネレ、サバ・セネガレンシス、バオバブなどを紹介した。これ以外に、いろいろと植物の葉の写真を撮り、きちんと同定はできていないが、その中の一部分と果樹などを含めて、もう少し植物を紹介したい。
プテロカルプス
大きなプテロカルプスの木にウェンガ(Wenga)村で出会った。村の入口のこの村の代表者の家の前にあったものである。プテロカルプスはマメ科のプテロカルプス属で35種ほどあるが、羽状複葉の葉と円盤のような翼がついた種子を見るとすぐにわかる。私はジンバブエでも森林調査を行っており、調査した地域ではプテロカルプスが最も良い材が取れる樹種だった。ジンバブエの樹種はPterocarpus angolensis だったので、ここのものは樹種は異なるものであるが同属である。中央アフリカから西アフリカに多く分布するので、きっとブルキナのこの周辺には沢山あるのだろう。久しぶりにプテロカルプスを見て懐かしい思いがし、まさに出会ったという思いだった。

ウェンガ村にあったプテロカルプスの木

プテロカルプスの羽状複葉の葉

プテロカルプスの円盤状の翼が付いた種子
マンゴー
マンゴーはどこの村にも大量にある。子供達だけでなく大人も皆おやつ代わりにマンゴーを食べている。ここのマンゴーは繊維が多いが、カリブ海のドミニカ共和国で食べた野生のマンゴーよりは大分繊維は少なく食べ易かった。

ジョンゴロ村のマンゴー

ラバラサンクララ村でマンゴーの木の下で日差しを避ける牛
日差しが強烈なので日陰を作るためにも植えられるマンゴー

スバカ村。集会の前にマンゴーの木に登りマンゴーを取る男性

スバカ村。男性が落としたマンゴーを運ぶ女性
この他、何種類もの実が食べられる木が、各村には植えられている。カシューナッツは多くの村で植えられていた。また、ニーム(インドセンダン)がどの村でも多く植えられていて日陰を取るのに利用されている。またバイオディーゼル燃料を取るジャトロハが植えられている所もあった。チューヤと言ってコノテガシワもかなり見た。
州局の庭にはハート型をした葉を持つ木、葉柄が長い掌状の木やアカシアなどかなりの樹種が樹木園風に植栽されていた。

カシューナッツは多くの村で植えられている

ニーム(インドセンダン)の実

ジャトロハ

チューヤ(コノテガシワ)

ブヌナ村にあった実が食べられる木。甘く美味しい。

州局の庭にあったハート型の葉の木

州局の庭にあった葉柄が長く掌状の葉の木
つづく