丹沢へ
3月30日、丹沢に行ってきました。塔の岳という山頂付近のシカ害はひどいものでした。土留工や山腹工、それに植生保護工など随分と参考になりました。
最高の天気。8時に秦野駅へ。吉村君と待ち合わせ8時18分のバスでヤビツ峠へ。9時頃から歩き始める。最初舗装道路をかなり下る。30分ほど。ようやく登り口に着く。
登り口 9時6分
シカ害がひどい。そのためか土壌流亡がひどい。土留工がやたら多く植生保護工なども沢山ある。まずは二の塔に向かって登る。
ひどいシカ害。下層木は食べられている
山の中の蒲団かごや土嚢、丸太による土留工
キブシが沢山咲いていた。雄花
アブラチャン
コンクリート擁壁とコンクリート枠工。
緑化植物の外来種や牧草などが問題。
生態系の撹乱とシカやネズミが増える
ひどい土壌流出
スギの雄花の花粉がひどい。スギは雌雄同株。
しばらく登ると土捨て場?のようなものが見える。11時
昔の飯場か茶屋の跡のようなブロックを積んだもの
シカよけネット
11時20分 二の塔にて。塔ノ岳まで4.6km
二の塔から大山を望む
二の塔からの富士山。
二の塔から三の塔を望む
三の塔あたりの山腹土留工
この編柵は何か?
三の塔頂上に12時に着く
同上
三の塔1,136m 三の塔山頂小屋。小屋が増えているのにびっくり。
三の塔山頂から塔ノ岳尊仏山荘を望む
三の塔から烏尾山頂を望む
このネットは何か?黒いのは柔らかくスポンジのよう。
横浜から大山まで自転車で来て、大山、ヤビツ、塔の岳、蛭が岳まで往復している高校生にであう。
12時半 烏尾山(1,136)山頂小屋
12時50分 シカの防護ネット。これでも土壌流出は激しい
馬酔木
行者岳から烏尾山(手前)と三の塔(左の大きな山)を望む。1時10分。
崩壊地も多い
ヒオドシチョウ(タテハチョウ科)の表面
ヒオドシチョウの裏面
新大日岳(1,340m)山頂小屋 2時。
このころから急がないと降りる頃には暗くなると思う。
このあたりからシカの食害がとてつもなくひどい
県が対策してもシカ害はとてもひどい。国定公園は国が指定し、県が保護費を出す。国立公園は全部国。
木の又山頂(1,396m)山頂小屋 2時40分。小屋が多い。
塔ノ岳山頂(1,490m)3時。風が強い。
塔ノ岳 尊仏山荘 左が昔の古いもの
山頂付近のシカの食害が一番ひどい
鍋割山への分岐 3時半
花立山荘 3時40分。途中の山小屋がすごく増えた。
三の塔の尾根
登山道もひどい土壌流出
堀山の家 4時20分
カケス(頭が白く黒点がある)
この辺りから歩きやすい道 4時40分
横断溝もある
駒止小屋(830mくらい)4時50分
横断溝
見晴茶屋(600mくらい)裏 5時20分
見晴茶屋(600mくらい) 5時20分
サクラ。
途中大倉から塔ノ岳まで登ってくる人に会う。今日はこれで2往復目だと。1回目は登り2時間15分とのこと。2回目暗くなってもいつも歩いているので大丈夫とのこと。60過ぎの私くらいの年の人。
5時40分 大倉高原山の家
今日は大分あるいた。20kmくらいだろう。年の割には歩けた方と思ったら、最後の方で会った人はすごい。よく大倉尾根を2往復する気になるなと。しかし、しょっちゅうそれで訓練しているようだった。
山は大倉から塔の岳は大分整備された。大倉より半分くらいは歩きやすい道だが、それより上は歩きにくい。階段もだいぶ整備された。山小屋が随分と増えたのでびっくりだ。塔ノ岳からヤビツ峠間は昔と同じような歩道だ。
増井
4月の駒ヶ岳
【森林紀行No.3 ブルキナ・ファソ編】 No.19
ウラテンガ(Ouratenga)村とフガングエ(Fougangue)村
ウラテンガ村
ウラテンガ村に行ったのは2011年4月14日(木)のことで、ウェンガ村を訪ねた後に行った。この村もシアバターの買い付けを兼ねて行ったものである。
村の雰囲気
ロバが草を食み、のんびりとした雰囲気である
トウモロコシ粉を練って暖めている。使っているのは
最も原始的な石を三つ使った三ツ石カマドだ
シアバターの購入
住民の作ったシアバターの重さを測り、
品質を調べた後に購入伝票を渡す
ドゥリバラ
マラリアに効くというドゥリバラの根を削る
削った根を乾燥させる
苗畑
極小さな村落苗畑である
ワラをかけて日陰を作る
ウラテンガの家
家の外。雑然とし、整理していない
家の中では子供に昼寝をさせていた
フガングエ(Fougangue)村
フガングエ村に行ったのは4月20日(水)である。カッソンとラキエタ・センターのいつもの2人と行った。フガングエ村の後にジャンガ村にも行った。ここはシアバターの買い付けを兼ねて行ったものである。
シデラドゥグで
昨日(4月19日)倉庫の検査に行く時に、遅い昼飯を取った焼き肉屋で、また昼飯用に肉を焼いておいてくれるように頼んでからフガングエ村に行く。
清潔とは言えないが、焼いてあるので大丈夫。これが美味い
村の雰囲気
村の入口
薪を積んでいる。積み方は他の村と比較して良い方である
シアバターの購入
村人がシアバターを運んでくる。いつもと同様
重さをはかり、品質を調べ、購入伝票を渡す
バグボの写真
前述したように、この時隣国のコートジボワールではバグボ元大統領派と現大統領のワッタラ派との衝突から内戦状態に陥り、村へ訪ねる少し前に元大統領のボグボが拘束された。バグボへの不満はコートジボワルからブルキナまで届いていたのであろう。この辺鄙な村の中でバグボが白人の警官に捉まり、真っ裸で警棒でたたかれながら押し連れられて行く写真が出回っていたのである。そのような写真がこのようなところにあるとは本当に驚いた。これはもちろん合成写真であるが、静かな村でも一旦ことが起こればどのように変身するかわからないと思ったものである。
つづく
【森林紀行No.3 ブルキナ・ファソ編】 No.18
スバカ村、ウェンガ村
スバカ(Soubaka)村
スバカ村に行ったのは2011年4月13日(水)だった。この日はスバカ村のプロジェクトの委員会の総会を行った。スバカ村はタニャナ村に近く、トゥムセニ指定林周辺の村である。正式にはスバカニエドゥグゥ(Soubakaniédougou)という。
スバカまでの道
何回も通る道であるが、通るたびに楽しい。
バイクだけでなく自転車利用の女性も多い
立派なカイセドラの並木道
村の雰囲気
スバカ村はトゥムセニ指定林の周辺にあり、この指定林はバンフォラの西側に位置し、バンフォラにかなり近い。バンフォラの東側に位置しバンフォラからはかなり遠いグアンドゥグやコングコ指定林の周辺の村よりも物質的には大分豊かなように見える。
ヤシの木が多く、大きな建物もある
裸で遊ぶ子供達
木に登り、総会のおやつとして食べるマンゴーを取る男性。
マンゴーの木は村内に沢山植えられている
男性が落としたマンゴーを運んで来る女性
女性が持ってきたマンゴー
ドゥニーズが総会の司会を行う
バランスシートの表を見せる村人
総会に出席しているほとんどの女性達のかかとは、ひび割れている。乾燥しているので、こうなるのであろう。ここから黴菌が入る可能性があるので、せめてシアバターを塗ってもらいたいと思ったものである。
ウェンガ(Wenga)村
ウェンガ村に行ったのは2011年4月14日(木)のことで、スタッフのママドゥとラキエタ・センターの2人と一緒に行った。ウェンガ村はグアンドゥグ指定林周辺の村で、シデラドゥグの先の村である。バンフォラからはシデラドゥグまでは車で1時間はかかるから1時間半以上はかかる遠い村である。
村に行くまでの道
いつものことであるが、バンフォラでサンドイッチを買って、シデラドゥグで休む。簡易なバイクや自転車が村人の主要な足だ。
たこ焼き型鉄板で作ったオヤキをイスフと一緒に食べる
ヤマハのバイク
ごく簡易な自転車
ウェンガ村
ウェンガ村の入り口にはプロジェクトの支援で作った井戸もある。また、簡易な村落苗畑もあり、薪も揃えて積んでいる。ここではシアバターの買い付けとプロジェクトの進行状況を聞きこんだ。
プロジェクトで支援した井戸
簡易な村落苗畑
薪
プロジェクトの進行状況の聞き込み
3月の駒ヶ岳
【森林紀行No.3 ブルキナ・ファソ編】 No.17
トンガ(Tonga)村、ブヌナ村、タニャナ村
ブグッソー村に続いてトンガ村に行った。グアンドゥグ指定林ではブグッソー村が一番奥地で、トンガ村の方がやや道路に近い。同じくシアバターの買い付けを兼ねて行ったものである。
村の雰囲気
やや貧しそうに見えたが、トタン屋根の家もある。
トンガ村のある家。トタン屋根は裕福である、あるいは進んでいる
象徴であるが、伝統的なカヤ葺き屋根より熱気がこもりはるかに暑い
シアバターの買い付け
村人がシアバターを運んでくる
シアバターの重さを測る
ブヌナ(Bounouna)村
ブヌナ村に行ったのは2011年4月11日(月)である。4月8日にプロジェクトの運営委員会(Comite de pilotage)を行い、その時に他の村で活動している男性の青年協力隊員も委員会を見学に来て、そのまま数日間こちらのプロジェクトを見学して行った。その協力隊員と我がプロジェクトの女性協力隊員のIさんとドゥニーズの4人でブヌナ村に行った。
村の雰囲気
バンフォラの町に近いせいか、奥地の村に比べ
て、畑もきちんと整備され、家もきれいである
ブヌナ村はバンフォラから数キロメートルしか離れていないので、ほとんどバンフォラ圏といっても良いくらいな近さである。だからプロジェクトを行っている村の中では物質文明的には一番発展しているとも、あるいは一番豊かな村とも言えよう。
ブヌナ村の苗畑
プロジェクトでは植林のため村でも苗木作りを行っている。その苗木作りの作業をこの村のプロジェクトの委員長のラムサと別の委員とで行っていた。
軒先で作っている苗木
ポットに土詰め
ビニールポットの苗木
村の雰囲気
ヤシ酒をふるまってくれる。アルコール分はほんのわずかに感じるくらい。1?2%だろう。ビールよりかなり軽い。
ヤシ酒をタライに入れる
ブヌナ村の粉ひき機
ひいたトウモロコシの粉
休憩
ブヌナ村の委員長のラムサが持っている店
タニャナ(Tagnana)村
タニャナ村に行ったのは2011年4月12日(火)、ブヌナ村を訪ねた翌日である。メンバーは昨日と同じである。
タニャナ村までの道
トゥムセニ村などへ行く道路と同じであり、タニャナ村はトゥムセニ村の先にある。バンフォラのはずれでは、バイクと共に自転車も多い。
村からバンフォラの町に自転車で来る人々
女性達は頭にタライなどを乗せ、その中に荷物
を入れて運ぶ。頭に乗せて運ぶのは女性のみで、
男性が同じことをしているのは見たことがない。
ブルキナ歩き
「バンフォラの町」で紹介したように人々が歩くのは非常に遅い。私は日本にいる時、東京では普通に歩いているつもりでも、追い抜くことはあまりなく、抜かされることが圧倒的に多いが、ここバンフォラでは、いくらゆっくり歩いていても抜かされることはなく、抜くばかりである。暑いのと急ぐ必要がないので、ゆっくり歩いている。「ブルキナ歩き」だ。
鉄道の踏切を渡る(西方向に進む)とすぐに
右(北)側に大きな溜池が現れる。
道路を横切る牛達。コサギのような白い鳥がまとわりつく。
村の雰囲気
村の面積はかなり広いようで、それに人々の性格が明るいといった印象を持った。
伝統的な家の他、村独自の倉庫もある
苗畑
プロジェクトで指導して作っている苗畑がある。
金網で囲い家畜の食害から苗木を守る。
ポットの苗木
村周辺での薪集め
村の周辺の木を薪として伐採している
集めた苗木
会計指導
この村の中にある学校の教室で行った。村の中に学校の建物があるということがここでは驚きである。大きな村か町に近い村にしか学校はないと思っていた。
まずは委員会のメンバーに集まってもらう。
活動資金のバランスシートの確認。村の中では若者
ほど教育を受けている率が高い。この若い女性は子供
もいるが、プロジェクト活動にも熱心。理解力が早く優秀
【森林紀行No.3 ブルキナ・ファソ編】 No.16
ラボラサンクララ村とブグッソー村
(1) ラボラサンクララ(Labola Sankrala)村
2011年4月1日(金)にジョンゴロ村での仕事が終わった後に、そのままラボラサンクララ村に行き、同じ様にシアバターを買い付けた。ラボラとは実験室とは少しスペルは違うが近代的な名前、またサンクララとは響きが良く美しい名前がついた村があるものだと思った。
シアバターの買い付け
シアバターを運んで来る女性。頭の上に20kg以上乗せても全く平気である
一袋25kg程度のものが多い
村人にシアバターの購入伝票の記載方法を指導するドゥニーズ
村の雰囲気
大きなマンゴーの木があり、その下に牛やホロホロチョウがいてとてもゆったりした時間が流れている村のように感じた。
牛にホロホロチョウに鶏。
(2) ブグッソー(Bougousso)村
ブグッソー村に行ったのは2011年4月6日(水)であり、ブグッソー村の後にはトンガ(Tonga)村にも行った。ブグッソーとは変わった響きである。この村もシアバターの買い付けを兼ねて行ったのでラキエタ・センターの2人は同じであるが、スタッフで一緒に行ったのはママドゥである。ママドゥの担当がグアントゥグ指定林であり、ブグッソー村とトンガの村がグアンドゥグ指定林の周辺に在るのだった。
バンフォラを出発
ブグッソーまでは遠いので、昼飯用に、まずバンフォラでサンドイッチを買う。買う店は「バンフォラの町」で紹介したサンドイッチ作りの屋台のような店を出している女性からである。
ティエフォラの町役場
途中ティエフォラの村役場にも寄って打合せをする。
ティエフォラの村役場
シデラドゥグ
シデラドゥグには森林官事務所があり、そこにも寄って打ち合わせる。
シデラドゥグ方面への道路
シデラドゥグの町
シデラドゥグの環境省の森林官事務所
森林官事務所の庭
森林官事務所前のカイセドラの並木道
シデラドゥグからブッグッソーへ
シデラドゥグを過ぎると大きな溜池が右側に見える。ウオ(Ouo)方向(東方向)に向かっている道を左(北)に入って行くとグァンドゥグ指定林である。グァンドゥグ指定林とこれに対面する形でコングコの指定林があり、この2つの指定林はかなりの密度で森林が残っている。それでも本来の姿からは相当に劣化した森林である。
シデラドゥグを過ぎたあたりの大きな溜池
村の雰囲気
やや奥まった静かな村という印象である。家はこのあたりの村は、ほぼ同じように日干しレンガを積み上げた丸い家の上にヤシやワラで葺いた屋根である。トタン屋根よりもずっと涼しくて良いと思う。土にはところどころに鉄塊が見える。昔の土壌の名称ではラテライトだ。また、家の周りには薪を積んでいる家も多い。ここでは鉄製のカマドも使われていた。
ブグッソー村の家
小さい建物は穀物倉庫である
土壌は、強烈な暑さのためケイ酸や塩基類が用脱されて、鉄塊がよくみられ、赤土が多い
積み上げられた薪
倉庫
プロジェクトで作った倉庫の中に村人が作ったシアバターが保管されている。
プロジェクトの援助で作った村の倉庫
シアバターの買い付け
シアバターの買い付けは他の村で紹介した通りである。
村人が作ったシアバターを持ってくる
秤をシアバターの木に吊るす
シアバターの重さを測る
シアバターを溶かす
つづく
2月の駒ヶ岳
予備知識
こんにちは。
皆さんは映画の予告編をどう思いますか?
映画館やDVDの本編が始まる前に何本か流れますよね。
あれってインパクトの強い部分だけを切り取っているので何となく見てしまうけど、
かなり核心にせまったシーンが流れることがあって、実際その映画を見たときに、
「この情報知らない方が絶対おもしれーじゃん!」
ってことありません?
あれやめて下さいよー。
文庫本の裏のあらすじもそうですよね。昔の名作とかだと”○○○が死ぬ”
とか平気で書いてありますね。
やめろっつーの。
でも予告ないと見る人いないですもんね、難しいですね。
ハブ
【森林紀行No.3 ブルキナ・ファソ編】 No.15
ジョンゴロ(Djongolo)村
ジョンゴロ村までの道
ジョンゴロ村に行ったのは2011年4月1日(金)のことである。ドゥニーズとラキエタ・センターのアーメッドとその助手の女性とイスフの運転で行った。ジョンゴロ村はトゥムセニ村に近く、先日通った道である。バンフォラに近いほど道路沿いでのもの売りが多く、バンフォラ圏を出るともの売りは、ほとんどいなくなる。
バンフォラに近いところでは道路際での物売りが多い
村の雰囲気
どの村も皆そうであるが、ジョンゴロ村もやはり静かでのんびりした印象である。訪問した時は村人が少なくややさびしいという感じも受けた。主に写真で紹介する。
村の集落への入口。静かな雰囲気
村の畑。種を播いた後わらなどを乗せている
村の井戸。釣瓶式の井戸
井戸の周りで洗濯。こちらの人は膝を曲げず
に腰を曲げるので腰痛になりそうな曲げ方である
シアバターの購入
この日はラキエタ・センターの二人とスタッフのドゥニーズと村人が作ったシアバターの買い付けを兼ねて行ったものである。
まずは村人が作ったシアバターの重さを測る。次にサンプルを取り、溶かす。油の温度が42?43°になったら、ソーダーを加え、油が固まるまでの温度を測る。早く固まるほど質が悪く、良いものは20分以上たっても固まらない。その固まる時間により1?3のクラスに分ける。買い取り値段も質の良いものほど高い。プロジェクトでは質の良いものを作るのが目標だ。そして村人に購入伝票の記入の仕方などを指導する。
村人が作ったシアバターの重さを測る
重量を記載する
サンプルを取りだす
サンプルを溶かす
溶かしたシアバターの温度を測り、ソーダを加え固まるまでの時間を測る
伝票の記載方法を指導するドゥニーズ
シアバターの製造は女性の仕事。左の女性は子供を抱いている
つづく